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懺悔?暴露?大王製紙巨額借入の井川氏の問題作『熔ける』! [読書!]

自分では実現出来ない物事の追体験を読書の醍醐味だとするならば、
ノンフィクションとしては★★★★★星5つを迷わず差し上げます。

『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』
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カジノにハマりこみ、100億円を超える巨額借入で逮捕され、
世間を騒がせた大王製紙前会長、井川氏。
彼の生い立ちや交友関係、カジノにはまりこんでいく様子が
書かれたこの本。とっても頭がよい方なのでしょう。
悔しいけど、惹きこまれます。面白かった。

充分に楽しませてもらったのけれど、ひとこと言ってもいいですか。


ひととして、どうかとおもいます。


手のひらを返した有名人への復讐本という見方をしている人もいて、
それもなかなか納得。
30人を越える有名人が実名で登場します。
反面、なぜか実名を伏せて登場する人もいる。
その人には恩義があるのか、世間的な影響力の大きさを考えて
いるのか、理由はわかりません。
でもここまで実名を挙げるなら、みんな挙げなさい。
なぜ伏せる!?フェアじゃない。

復讐なのか、部数を伸ばす戦略なのかはわかりません。
ただここに登場する人たちも、一時期は親しくし、
今この時期に彼と交友があったと暴露されることは、
プラスに働くとは思えません。
(場合によっては思い出してもらえて、仕事のきっかけになるのかもしれませんが・・・。)
多少の分別と人に対する思いやりがあれば、
こんな本は出版出来ないはず。

自分の土俵で勝負しなさい!と言いたくなった。

金銭的にはもちろん、他にも諸々と感覚がズレちゃってるな。
だからこそ踏み外してしまったのかな・・・。

それともコレは庶民の妬みなのか?懺悔録ではないよね。
こういう本を出版出来るってよほど自分に自信があるのでしょう。
それは羨ましくも尊敬したくもなります。


借入金は既に返済しており、投獄され、地位を失い、
社会的に制裁を受けている・・・という評価もありといえばありだが、
こんな本を出して収益はどうなるのだ?自分の懐に入るのか?と
内容もおろそかになるくらい気にしながら読んでいたら、
“本書の印税は、全額社会福祉事業に寄付します。”
最後に一文が添えられていた。


熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

  • 作者: 井川 意高
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2013/11/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



裁判での控訴、上告が退けられ実刑判決が決まった一節には、
“私の中の傲慢さに対する当然の報いなのだろう”という下りがあった。
そうそう、よくわかっているじゃないの。と思う一方、
ここは私に言わせてよ!読者の言葉を奪うな!みたいな^^;。
オレわかってるんだけどね、あはは・・・みないな感じが伝わってきて、
ちょっとイラっとしつつ笑ってしまいました。

この本、会社の同僚が「りんごさん、面白いんですよ、コレ。いひひ。」
みたいな感じで持ってきてくれたものでした。
若干悪趣味な感じはぬぐえませんが、
頭の良い経営者のお話、噂話、
自分では経験できない巨額のカジノへの投資(したくもないけどね)
読み物としては大変面白くオススメです^^。
楽しいひとときをありがとう~♪

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りょお

また、面白そうな本ですね(*^m^*)
って、手放しで褒められた内容ではなさそうですが・・・。
りんごさんは育児のかたわら、ちゃんと本を読んでいてすごいなぁ。
私なんて、ぼんやりスマホを眺めて時を過ごしてしまってますよ・・・。
ゲームにハマっている場合じゃないな。
まずは、例の本を読破せねば!
精進しまーす^_^;
by りょお (2013-12-08 00:21) 

りんご

♪ りょおさん ♪
コレおもろいです^^。「そんなに真剣に読むなよ」な一冊ですが、
食事も惜しんでのめりこんだ、久々の一冊でした^^。
でも最近、読書量減ってますよ^^;。
一度減るスパイラルに入ると、なかなか時間が確保出来なくて・・・。
スマホは危険ですね・・・。
あの本も面白いですよね!のんびり読んでくださいな^^。
by りんご (2013-12-10 06:02) 

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