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折れる?勇気もらう?『凄母』読んで確かめたるっ! [読書!]

タイトル、ビジュアルのインパクトから、
店頭で見つけて素通りできなかった。
sugohaha.jpg

『凄母(すごはは) あのワーキングマザーが「折れない」理由』


折れない理由かぁ。
きっと読んだら、働く勇気と元気が貰えるんだろうなぁ、
疲弊した心を励ましてもらおうと、
淡い期待の元、購入したのですが・・・


違いました!!!



どちらかというとうちのめされてしまうかも。
うん、こりゃ賛否両論分かれるな。


東洋経済オンライン人気連載の
「ワーキングマザー・サバイバル」を単行本化したという
こちらの本。

とにかく凄すぎるワーキングマザーばかりが登場します。
それぞれの経歴も載っているのですが、
まず驚いたのが、育休・産休の短さ!

一番短い人なんてトータル2か月で復職しています( ゚Д゚)。
他にも4か月、6か月などなど、ほとんど1年未満での復職。
2年以上も休んだ私、間違ってたのかしら!?と思わされます。

ただね、まだまだ頑張れるんだ、
まだまだ仕事と向き合えるんだ、
それでも育児も頑張れるんだ、
という印象を持たせてくれたのも事実。

でもでも・・・


そんなに頑張らないといけないですか??
そんなに頑張らないと認めてもらえないのですか?
私の考えは甘いのですか?


私は保守的な考え方で、
時短と取らせろ!育休を延ばせ!と
声高に叫ぶつもりはないのです。

男性社員の使い勝手の良さが女性の社会進出を
阻んでいるという意見、その通りだと思うし、
改善して欲しいと思う。
様々な働き方を応援出来る、人に優しい社会で
あってほしいと願う。

でも、企業か抱える離職のリスクという点で
女性の方が高い事実は認めざるをえず、
(他の休みは男性に譲っても産休は無理ですもんね笑。)
男性の方が雇用しやすいという発想になるのも、
致し方ない面はあると思います。

ただだからといって女性を雇うことを、
リスクと捉えるのではなく、
時短や育休といったものを仕方なく与えるというのではなく、
そういった離職は社会にとっては必要なことなのだから、
全体で支えていこうという流れになるよう、
政策・意識改革をはかってはもらいたいと願っています。

この本を読むと、現状に則った働き方をしないと、
やっぱりいけないのかなという強迫観念に似た印象を
受けてしまいます。

この連載をはじめるにあたり、
凄い人ばかりを抜粋する意図はなかったとした上で、
東洋経済オンラインにこんなことが書かれていました。

一般的に、企業の広報は、その企業が発信したいメッセージを伝達するのが仕事だ。 ということは、今、日本の企業は、ここ数年、加速度的に増えるワーキングマザー社員たちに、 当連載に登場するような「凄母」のようになってほしいのではないか――。 われわれは、そう感じている。
(東洋経済オンラインより)


ワーキングマザーのみんながみんな、
ここに登場する凄母たちと同じように働けるわけではありません。
むしろ特異なケースだと思います。

編集した側もよく理解しているということですね。

凄母(すごはは) あのワーキングマザーが「折れない」理由

凄母(すごはは) あのワーキングマザーが「折れない」理由

  • 作者: 佐藤 留美
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: 単行本


凄母たちばかりが登場して、
ぐったりしちゃうかもしれませんが(笑)、
さらっと読めて、いろんな働き方があるということを
追体験するにはとてもいい本です。
考えてみると、普通のワーキングマザーの話を
普通にまとめても本にはなりませんもんね。
読み物の性質上、仕方ありません。

立派な本として書店に並んでいると、
これが正しい働き方なのではと錯覚し、
自分はいけないのだろうか?と思ってしまう、
ワーキングマザーもいるかもしれません。

そんなことありません。
自分の存在価値を肯定するためにも、
大声で言っておきましょう(笑)。

こんなことを企業がワーママたちにお願いしたいと
考えてしまう現状が今の日本にあることを再認識し、
子育て問題だけではなく、多様な働き方を応援してくれる、
優しい社会になることを願うばかりです。

現状は現状として、頑張りましょうね^^。


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assimane

凄母・・・。タイトルだけでもう読む気がありません(笑)
家庭と仕事をうまく両立できればいいと思います。
男性も家庭のこと、ちゃんとやらなきゃね。
by assimane (2014-05-03 10:50) 

hide-life

りんごさんのご意見がごもっともと思いますよ。
ま。企業のしくみがおかしいところですから。
男性社会にも違う面で色々問題あります。
何だか『やる気を削ぎたいのか?』と思うくらい。
なので僕は自分が正しいと思ったことをやってます。
何が一番大切なのか。何の為に働いてるかさえ、しっかり覚えておけば良いと思うし、まわりもそれをちゃんと見てくれていますからね(笑)

by hide-life (2014-05-03 14:35) 

りょお

私、多分この本の原型の記事をいくつか読んでいます。
私自身、子供がいるなら専業主婦がいいという人間なので、正直これは・・・。
まぁ、家族が、自分が幸せであるなら、それでいいと思うのですが、私には無理だと思いました。
もっと、のんびり、ゆったり育児を楽しみたいなぁ、と。
こんな特殊な例ばかり持ち出されて、ワーママのハードルを上げて欲しくないなぁ、とも思ったり。
周りにワーママがいなければ、これがデフォルトになってしまいますものね。
もしくは、比較してあの人は・・・てなことになってしまったり。
育児にも仕事にも全力投球な凄母には感心しますが、それは彼女たちが望んでそうしているのであって、すべてのワーママがそうなるのは無理な話です。
男性だって、そうですよね。
凄母の記事を読む度に、違和感ばかりを覚えてました。
うーん。
なんか、批判的になっちゃってすみません( ̄◇ ̄;)
世の中、いろんな考え方があるからね・・・。
by りょお (2014-05-03 17:26) 

barbie

今の人は育休のシステムが整ってていいなって思います。
当時は非常勤だったし出産前の一週間まで働いてたし年度末まで休もうと思ってたのに年明け早々ボスから電話があって来て欲しいって(笑)
仕事を続けようと思ったら家と職場が近いとか両親と同居とかそういう条件で無いと難しかったかな。
今の人は利用できるシステムはしっかり利用して、また後の人に繋いで欲しいって思います。
by barbie (2014-05-03 17:49) 

ちゃるこ

凄母、、、私には絶対に読めないなぁ。。。
社会にとっては「凄母」がいいのかもしれませんが、子どもにとっては果たしてどうなの?
と思ってしまいます(-_-;)
権利があるなら、たっぷり育休取ったっていいじゃないですか!
その方が子どもにもお母さんにもいいと私は思うのですが(^_^;)
by ちゃるこ (2014-05-03 18:16) 

りんご

♪ assimaneさん ♪
あはは。そういう見方もありますね^^;。
恐いもの見たさ?好奇心?普通のワーママとして、
目は通しておかないとと購入しました^^。
凄くなくていいんですよね。
バランスよく両立していければと思います^^。
お手伝いも是非よろしくお願い致します(笑)。
by りんご (2014-05-04 05:22) 

りんご

♪ hide-lifeさん ♪
ご賛同頂きまして、ありがとうございます^^。
しくみがおかしいってそうだなと思います。
ただ仕組みが先か、意識が先か、
旧態依然なのはどちらなのか?と考えさせられました。
ずっとこれでやってきたんだ!という点からいくと、
男性社会が抱える問題の方が根深くて、
改革が難しい点もあるのでしょうね。
どうしても女性からの見方で考えてしまいますが、
関心を持って目を向けないととhide-lifeさんの
コメントを読んで思いました。
信念の部分、大事ですよね。
私も自分の働き方に賛同してくれる人がいることを
信じて(賛同を得られるように努力して)、
前向きに頑張って行こうと思います^^。
by りんご (2014-05-04 05:31) 

りんご

♪ りょおさん ♪
さすがりょおさん!私はこの本ではじめて知りました。
私自身は強制的に外に出してもらわないと、
ひたすらひきこもるタイプなので、
何らかの形で働いていた方がいいと考えています。
独身の人、お母さんにならない人、
専業主婦の人、ワーキングマザーの人、
本人がこれだと思ったように生きたらいいと思います。
それぞれの生き方を応援出来る社会であると
いいなぁと考えます。
多様な働き方が当たり前のように認められるといいですよね。
男性に対しても同様に感じます。
(時短に関しては、取得した分給料も下がるわけだし、
全ての働く人に取得可能にしてもいいのではないかと
思ってしまいます。)
男性の働き方はそれはそれで窮屈そうですよね。
(違ったらすんませんですけど笑)
うんと稼いでもらった方が、企業も国も助かるという点で、
こういう本が世に出てくるのも、仕方ないのだろうなと
思いながら読みました。
いいところだけ受け取って頑張りましょ^_-☆
by りんご (2014-05-04 05:41) 

りんご

♪ barbieさん ♪
barbieさんもお休みが短かったのですね。凄母だ(笑)!
確かに制度としては整っては来ているのでしょうね。
ただ現状使いにくい、取得しにくかったりして、
意識の改革も大事なのかなと思うところです。
まだまだ保育園が足りなくて、入りやすい0歳児のうちに
早々に復職する人が多いのも現実です。
よくなってきているところは、次の世代へますます
いい形で繋げるようにしたいですね^^。
by りんご (2014-05-04 05:44) 

りんご

♪ ちゃるこさん ♪
読めないって意見多いですね^^;。
恐いもの見たさで買ってしまいました(笑)。
子どもの為に仕事を諦めました・・・みたいな
負のオーラが漂っていると子どもも不幸かなと
思いますが、仕事ばかりに邁進するのも、
また子どもを不幸にするのかなと考えちゃいますね。
どのくらい以上ならと区切ることは出来ないし、
ママと子どものバランスと言ってしまえば
それまでですが、あまりに短いお休みも
自分も子どもも大変だろうなぁと思います。
少なくとも、半年より短いのは、
私自身の体力的に無理だったと思います。
いや、ほんと取得してもいいですよね^^。
身体的にも精神的にもタフな人の一例として、
読み物として楽しませてもらったということに
したいと思います^^。
by りんご (2014-05-04 05:50) 

紅天狗茸

この本を読んでいませんが。
母親が男性のように働く働き方だけでなく、女性も男性も子育てに心も手も時間も掛けて、それでも世の中の役に立つ形で働いてゆける世の中になって欲しいと思います。

それって、今の私たちの選択にかかっている気がします。
凄くない人でも頑張れば仕事もお母さんも、子育てするお父さんもやれる世の中にしたいですね。
頑張りましょ~!
by 紅天狗茸 (2014-05-08 14:40) 

りんご

♪ 紅天狗茸さん ♪
うん、世の中に役に立つという、ひとつ上の視点から
見るといいのかもしれませんね。
仕事にせよ、生き方にせよ、それぞれの選択、
多様性が認められる世の中であるといいなと思います。
現状もこれまでの選択、未来も現在の選択からなんですよね。
子どもたちの未来のために、
私たちがしっかり選ばないといけないのでしょうね。
気が引き締まります。頑張りましょう~♪
by りんご (2014-05-19 04:29) 

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