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大前研一『クオリティ国家という戦略』が日本を救う!? [読書!]

なぜか手が出ず、初めて読んだ大前研一。

クオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道

クオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道

  • 作者: 大前研一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/01/15
  • メディア: 単行本


大前さんは結局、道州制。なんていう人もいるけど、
初めて大前さんの著書を読んだ私にとっては衝撃的だった。
面白くてあっという間に読破してしまった。

私の出身は北海道、現在の住まいは横浜である。
北海道はアジアのスイスにもなれる。
横浜はまだまだ伸びる。
北海道に期待できる展望も書かれてあり、
愛着のある者としては嬉しくなった。
世界から観光客を呼ぶためには、写真に映える
街づくりが必要という意見は頷けた。
あの景色をこの目で見たいというのは、
旅行先を決める上で大きい。
フォトジェニックな場所を計画的に作る。
自国の発展=自国が力をつけるという視点しか
持っていなかった私には新鮮に感じられた。

日本は規模の大きな国ではない。視野を外に向けないといけない。
ボリュームで勝負しても負けは見えてる。
クオリティを上げ、したたかさを身につけることも必要だ。

幼子を持つママとしては教育面、英語力に関する記述も見逃せない。
超リラックス教育のフィンランドと超詰め込み教育の韓国。
この2か国は最近の学力調査で上位に出ている。
どちらともつかず中途半端な教育をしているから、
結果も中途半端になる。
私自身、仕事で英語を話す機会があるのだが、
韓国の皆様の英語はレベルが高いと感じる。
丁寧で聞き取りやすく話してくれる。
ネイティブスピーカーの自信満々な英語より嬉しい。
サムスンは入社の条件がTOEIC900点以上、
課長昇進の条件が920点以上なのだという。
900点を越えている人なんて、
自分の働いている会社に何人いるのだろうかと
考えると、ため息が出る。
今の実力の違いを鑑みて、日本の教育改革には
20年もかけてはいられないと大前さんは言う。
早急に何とかしてほしい。

規模が大きくないといっても、国レベルで事を動かすのは
大変なことである。
日本は均衡な発展をしてきたが、
異なる地域性を持つ中でそれでは個性を生かしきれないし、
動きも遅くなる。
中央への依存は地方が膠着し、閉塞する原因でもある。
道州制を導入し、地方は自らを磨き上げる。経済的にも独立する。

“それぞれの国家戦略の下で互いが切磋琢磨した暁には
日本に新しい「勝ちパターンとも言える新国家モデルが生まれ、
国全体に新たな展望が拓けて行くはずである。”

クオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道
完。


201302reading.JPG
2月は計7冊を読破しました


絶対達成マインドのつくり方―科学的に自信をつける4つのステップ―
胡散臭いのか?と疑いの目で購入したが、非常に具体的。
締切を2つ折りにするという考え方は腹落ちしたので、
実践しています。


子どもの成績は、お母さんの言葉で9割変わる!
学習塾経営者が書いた本。つみとる言葉からはぐくむ言葉へ。
勉強法なども多数紹介されている。


「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
リーダーは弱くても構わない。かっこいいとは限らない。
人間力を高めるためには、あらゆる努力をしなければならない。


やりたいことは全部やれ! (講談社文庫)
大前さん、すごいなぁ。で終わった本。


「編集手帳」の文章術 (文春新書)
文章を書くことについて、考えさせられる。
触発されて天声人語の書き写しをはじめました^^。


愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)
誰にでも当てはまる事例があると思った。
自身の傾向を理解できる一冊。有名人の実例が面白い。

2月は最近としては健闘しました。
3月も頑張るぞ!



nice!(7)  コメント(8) 
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コメント 8

りょお

わぁ、1ヶ月で7冊なんて!
仕事もしてるのに、読書の時間もしっかり確保されてて、尊敬しちゃいます。
感想も、すごくわかりやすかったです。
私、感想文って本当に苦手で(>_<)
夏休みの宿題で、感想文を書きたくないがために、原稿用紙ウン十枚の短編小説を書いちゃったくらい(感想文か小説の選択制でした)
私ももっと勉強しないとな。
現在の教育制度の在り方なんかは、子供を持つ身としては、切実な問題ですよね。
少しでも、我が子が将来苦労しないように・・・。
国ばかりにまかせきりではなく、自分でできるところから始めていかないといけませんね。
by りょお (2013-03-07 09:11) 

barbie

>クオリティを上げ、したたかさを身につける・・・
同感です。島国で過去に侵略されたということもなかったし、のんびりした国民性ですよね。それに比べて隣国は^^;
最近京都市も努力してるみたいです。観光都市といえどもあぐらをかいていられる時代ではない!以前は閑散としていた冬の京都も最近はイベントのお陰か以前より人が多い気がします。
私も毎日英語を使ってます(話すことはなく読み書きばかりです)が、マレーシアの人も上手ですね。

by barbie (2013-03-07 12:58) 

りんご

♪ りょおさん ♪
短編小説の方がすごいですよ!
私はゼロから生み出すことは苦手です。
読書は復職後のほうがはかどっています。
通勤時間があるからでしょうか。
でも読んでもすぐに忘れちゃうので、
たまにはこんな感じでまとめないとね。
ほんと、教育問題なんとかしてほしいのです。
今のままじゃいかん。と思うのですが・・・。
国レベルでの変化を待つのでは
遅れをとるかもしれないので、
りょおさんのいう通り自分でできるところから
ですね^^。
by りんご (2013-03-07 23:50) 

りんご

♪ barbieさん ♪
したたかさって毛嫌いするだけではダメですよね。
美徳だと思う反面、殻を破って身につけないと
沈んでしまうのでは・・・と思います。
観光も都市計画から計画的に、国家レベルで
取り組むべき課題なんですよね。
京都は誰か引っ張り上げる人がいるのでしょうね。
“The 日本”的な場所だから、
barbieさんの冬の観光客が増えている実感は
私も嬉しいですね^^。
私はbarbieさんとは反対に英語を話すことがメインです。
だから相当適当な英語だと思うんですよね^^;。
マレーシアの方は残念ながらあまり触れ合う機会が
ないのか、印象が薄いです。
今度話す機会があったら注目してみますね!
by りんご (2013-03-07 23:57) 

はづき

1ヶ月に7冊も読んでるんですか!?しかもこんな真面目な本を!!すごいです!!すごすぎです!!尊敬するなあ。(≧ロ≦)

私は最近活字に疲れているので、3ヶ月に1冊読めればいいほうです。ちなみに活字以上にマンガを読むと疲れるので、ここ数年は全然マンガを読まなくなりました。(少年ジャンプだけ流し読みしています。)

りんごさんは英語を使う職場にいらっしゃるのですね〜。
うちの職場にも外国人がいて日本語ほとんどしゃべれない人もいるので、英語が使えないとコミュニケーションに不便なのですが、私は英語がしゃべれないので、日本語とジェスチャーでがんばっています。(苦笑)しゃべれないけど、リスニングはできるので、通訳をやっていたりしますけどね。m(_ _)m
by はづき (2013-03-08 11:47) 

りんご

♪ はづきさん ♪
ありがとうございます。とはいえ読んでも忘れちゃいます^^;。
忘れっぷりは読むスピードには関係ないように思えたので、
最近は読み飛ばしています。
じっくり読んで、ちゃんと記憶できるほうが羨ましいです^^。
はづきさんの職場には外国の方がいらっしゃるんですね!
聞き取りの方が難しくないですか?
私は英語が苦手なので、仕事で使う範囲の英語しか
話せないし、いまだ聞き取れないことも多いので、
多分こう言ったと思われることを、聞き返して、
強引にYes!をもらう・・・みたいな綱渡り英語です^^;。
通訳が出来るなんてすごすぎです!!
by りんご (2013-03-09 06:39) 

紅天狗茸

面白そうな本ですね!
とても興味深いので、いくつか読んでみようと思います!
英語、皆さんすごいですね!
私は飲食店での接客くらいしか出来ないです。
しかも10年使ってなかったからさび付いてるし。
最近少し使う機会があるので、勉強し直そう!
by 紅天狗茸 (2013-03-10 17:09) 

りんご

♪ 紅天狗茸さん ♪
どれも面白かったですよ!
レビューしたものがイチオシです。
子育て本も欠かせないですね。
やっぱり必要に迫られてお尻に火がつくのが、
てっとり早く勉強する同期になりますね。
外国の方が来るレストランで働いていたなんて素敵!
今でもこれだけ英語を使う人がいるんですから、
子どもにはちゃんと学んで欲しいです(^^)

by りんご (2013-03-11 18:19) 

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